ハシビロコウのマスコットが5つ手元にあるので
それを色んなふうに並べて置いて、そこから見てとれる関係性を想像する
という一人遊びを楽しんでいます。
5体のハシビロコウは、それぞれ違うポーズをとっています。
いちばん目立つのは立ち上がって翼を大きく広げているもの。
それに続くのが、立ち上がってはいるけれど翼は広げず嘴を開けているもの。
次に、立ち上がって嘴を閉ざしているもの。
さらには、座り込んでいるもの。最後に、座り込んで目を閉じているもの。
この5体は、ぱっと見には、翼を大きく広げているものが
いちばん勢力がありそうで、他の4体の上に君臨してそうに見えます。
特に、センターに置いて、一段高くすると、王のように見えます。
そうすると他の4体は、王のもとにかしずいているように見えてきます。
ところが不思議なことに、座り込んで目をつむっているものをセンターに置いても
同じように、いや、さきほどとは違った形の勢力の強さが滲み出してきて
静かなる威厳、静謐の力のようなものを感じさせます。
先ほど王位にあった翼を広げた個体は、むしろ屈強な番兵のように見えてきます。
嘴を開いた個体をセンターに置くと、他の4体に教え諭しているように見えますし
目を開いて座り込んでいる個体がセンターにくれば、睨みを利かせているようで
立ち上がって嘴を閉じている個体の場合は、信頼の眼差しを送っているようでもあります。
このささやかなひとり遊びから導き出されるささやかな気づきは
一段高いところに「いかに在るか」は、集団の性質に大きく影響するということ
そして、いろいろな在り方がありえるのだ、ということでもあります。
たまたまなのですが、王位にあたる場所を一段高くするために
「はずる」という、僕の好きな金属製のパズル(知恵の輪の進化形)を置きました。
これは、どう考えても、どう動かしても、まったくハズレそうにないパズルを
いかに「はずすか」ということから「はずる」という名前を与えられています。
王位に必要なのは、どうしても解けそうにない謎めいた奥行きと高さ、かもしれないと
ひとり遊びの妄想が広がりました。
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