いつも小さいカメラを鞄に入れて
ちょっとした景色、瞬間を写真に捉えるのを楽しみにしています。
時間があれば、気に入った場所にしばらく居座って
いろんな角度から、シャッターを切ります。
その景色、その対象を、どの角度から、どの距離で、どんな明るさで、どんな焦点で
捉えれば、その魅力を一番捉えたことになるのか、あれこれ模索します。
そうこうしているうちに、風が吹いてきたり、陽が翳ったりで
捉えようとしていた対象の様子が変わってしまい、今日はこれまで、となります。
カメラを構えている僕にも、どんな風に撮りたいのかがわかっていません。
ただ、もっと良い捉え方があるはずだ、これではない捉え方が
と感じられるだけです。
写真の技術も知識もない、ただの素人の趣味ですが
「なんかちがうんだよなあ」という感覚だけは、拭がたくあるのです、生意気にも。
どう撮りたいのかはっきりしたビジョンがないのに
今の撮り方でないことだけはわかっている、という面倒な状況です。
何度も同じ場所に通って、対象と向き合って、自分とも向き合って
いつか、あぁこれが自分にとっての対象を捉えるってことだ
という感覚がやってくるんじゃないかと、のんびり構えて
今日もカメラを鞄に忍ばせます。
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