2022年5月19日木曜日

草刈りしながら思うことは。

 家の周りの草刈りをしました。

「除草」というのが一般的でしょうか。

僕には「草むしり」が一番しっくりきます。

幼い頃、実家に畑があって、そこの草を文字通り、「むしって」いたし

熱心に畑をしていた祖母が、よく「草むしり」という言葉を使っていたので。


で、どうして今日のこの文章の書き出しが

「草むしり」でなくて「草刈り」かというと、それは鎌を使ったからです。

家の周りは、畑とは違って土が固く、そこに丈夫な草が深く根を下ろすものですから

なかなか「むしる」ことができません。

ので、鎌の力を借りて、草の根が地中に残ってしまうことには目を瞑り

地上にある草の茎と葉だけを「刈って」いきました。


我が家の周りは、庭はもちろん、できるだけ土を土のまま露出させてあります。

よく見かけるのは、コンクリートで固めたり、砂利を敷き詰めたりして

草が生えてくるのを防いでいる様子ですが

我が家はあえて草が生えやすくなっています。


草は、どこからともなく忍び寄り、あっという間に勢いを増し

家の周りは草ぼうぼうのカオスになります。

我が家は植栽も多いですし、その上、いろんな草がびっしり生えますから

カエル、ミミズ、アリ、蝶、蜂、ヘビ、時にはツバメ、そしてネコなど

いろんな生き物が住み着きます。小さな生態系です。

他にも、いろんな昆虫が住んでいますし、植栽を植えるためにちょっと土を掘れば

立派なミミズがウネウネと顔(顔あったっけ?)を出します。


綺麗に手入れされた庭も素敵なのですが、生命力にあふれたカオスな庭も

なかなかに心地よく、夕暮れ時にカオスの中に座り込んで、草刈りすると

自然の一部になったような気持ちになります。

草刈りを全くしないで放置すると(たまに、そうなります)

本当に、びっくりするくらい、草が勢いを増して、びっしりと地表を覆います。

それはそれは、ものすごい勢いです。背の低いものから高いものまで

葉の小さなものから大きなものまで、草の香りもすごいです。


そんな様子は、あぁちゃんと手入れしなきゃなぁという思いと同時に

この生命力のすごさ!とてつもない命の勢い!と感動してしまいます。

誰も種を蒔いていないし、手入れもしないし、水もやらないし、肥料もやらない

なのに、草の勢いは止まりません。

命がもともと持っている力が、どれだけすごいか

僕は草の景色から元気をもらうのが、好きです。

元気をもらってから、草刈りします。






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