ポストを確認しようとした時か、
荷物を受け取ろうとした時か忘れましたが
ほんの一瞬、庭に目をやった時、
いつもと違う色がそこにあるのを感じました。
目って、すごいですね。
ほんの一瞬でもいつもと違う何かを捉えるんですから。
そうかと思うと、いろんなことを見逃したりもするから
すごいんだか、鈍いんだか、わかりませんけれど。。。
さて、僕の目が一瞬のうちに捉えた、
庭先にある、いつもと違う色はチューリップでした。
ほとんどはまだ緑色の蕾の状態で
いくつかはうっすら朱を滲ませて膨らみつつあるものもある中で
たった一株だけ、鮮やかな朱色の大きな花びらを、パッと開いていました。
緑色だらけの環境の中で、たった一点だけが朱色を発していれば
それは、僕の鈍い目でも、一瞬で気づけたわけです。
昨日みた桜の花の形とあまりに違っていて
なんでこんなワイングラスみたいな形なんだろうと
そこに水を注ぎたくなったりもしました。
ふと気になって、チューリップは漢字ではどう表記するのか調べてみました。
「鬱金香」だそうです。なんだか重々しいというか、濃厚な字面です。
中国での表記がそのまま日本で使われるようになったようです。
由来は、チューリップの香りが、ウコン(鬱金)のそれに似ているからだとか。
ウコンが鬱金なのは、鬱金が「鮮やかな黄色」を表すからだとか。
チューリップの開花を通して
遠い昔の異国の人の思いに触れたように感じました。
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