2022年4月5日火曜日

鬱金香の開花。

 ポストを確認しようとした時か、

荷物を受け取ろうとした時か忘れましたが

ほんの一瞬、庭に目をやった時、

いつもと違う色がそこにあるのを感じました。


目って、すごいですね。

ほんの一瞬でもいつもと違う何かを捉えるんですから。

そうかと思うと、いろんなことを見逃したりもするから

すごいんだか、鈍いんだか、わかりませんけれど。。。


さて、僕の目が一瞬のうちに捉えた、

庭先にある、いつもと違う色はチューリップでした。

ほとんどはまだ緑色の蕾の状態で

いくつかはうっすら朱を滲ませて膨らみつつあるものもある中で

たった一株だけ、鮮やかな朱色の大きな花びらを、パッと開いていました。


緑色だらけの環境の中で、たった一点だけが朱色を発していれば

それは、僕の鈍い目でも、一瞬で気づけたわけです。


昨日みた桜の花の形とあまりに違っていて

なんでこんなワイングラスみたいな形なんだろうと

そこに水を注ぎたくなったりもしました。


ふと気になって、チューリップは漢字ではどう表記するのか調べてみました。

「鬱金香」だそうです。なんだか重々しいというか、濃厚な字面です。

中国での表記がそのまま日本で使われるようになったようです。

由来は、チューリップの香りが、ウコン(鬱金)のそれに似ているからだとか。

ウコンが鬱金なのは、鬱金が「鮮やかな黄色」を表すからだとか。


チューリップの開花を通して

遠い昔の異国の人の思いに触れたように感じました。



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