昨日の記事で、街の本屋をうろうろ歩くのが好きなことと
街の本屋をめぐる体験には、オンライン書店にはない魅力がまだまだあって
それはこれからも続くと信じている、みたいなことを書きました。
それを書いた直後に、youtubeで、とある動画を視聴し
そこで紹介された出版されたばかりの本の内容に、ピン!と来まして
今日は、その本を探しに、街の本屋を覗いてきました。
その本は、ありました、1冊だけ。
まだ棚に並ぶ前なのでしょう、レジの横のワゴンのようなものに
仮置きされているのを見つけました。
表紙には近未来的な都市の光景が描かれ
僕の大好きな映画、ブレードランナーを思い出させました。
ピンク色の帯には「メタバースとは「神」の民主化だ」という
ちょっと煽りすぎじゃないの、と言いたくなるようなコピーが踊っていました。
昨日の僕は、街のリアル書店でしかできない実体験こそが大事なのだ
と言いつつ、すぐ翌日にはメタバースについての本に惹かれるのは
なんとも優柔不断だなと思います。
メタバースは、少し前から、脳裏をチラチラとよぎる程度には気になっていました。
zoomなどのオンラインコミュニケーションのもどかしさに、げんなりしつつも
もし技術がもっともっと高度化したら、すごい可能性が開けるはず、とも
思っていたからです。
今日、手にした本のタイトルは「世界2.0 メタバースの歩き方と創り方」です。
読み始めてすぐに、著者である佐藤航陽さんの考え方、世界観に引き込まれました。
あっという間に3分の1ほどを読み終えて、この記事を書き始めました。
本の内容の紹介のために記事を書き始めたのではなく
優柔不断であることの創造的な側面について言葉にしてみたくなったからです。
もし、昨日の僕が書いた記事のように、リアルの書店こそが大事なのだ
という価値観をいっさい譲ることがなく、ひたすらにその道を突き進むならば
「メタバース」についての本を読むことはないでしょう。
でも、何かを信じたら、常にその反対側、周辺にある
自分が真剣に見ていないものについての視野を確保しておくというのは
創造的な態度であるように思います。
一見、対立するようなふたつの概念を深く見つめることで
その両方が目指す、より深い領域というものが見えてくることがあります。
片方だけ見ていたのでは見えない、より本質的なものです。
昨日の僕は、街の書店の中に、大きな世界を見ていたのですが
今日、手にとった「世界2.0 メタバースの歩き方と創り方」もまた
単なるハウツーではなく、世界の成り立ちについて深く考察した本でした。
僕はこの本を手にすることによって、リアルかバーチャルかという対立を超えて
世界とはどのように成り立つのか、創られるのか、について
より自由に考えられるようになる予感がしています。
最後まで読み切るのが楽しみです。
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