学びであれ、身体運動であれ、何かのプロジェクトであれ
速く目的に到達したければ、実は、特に最初は、ゆっくり動き出した方が良い
ということが、よくあるように思います。
例えば、僕が好きな走るという行為では
最初に、速く体を動かそうとすると、逆に遅くなります。
60kg以上のの身体が静止状態から運動状態に移行するためには
まず最初に、とても大きなエネルギーが必要です。
しかし、速く動こうとすると、そこまで大きなエネルギーは生まれません。
ジタバタするばかりで、疲れて、結局、大した加速に至らず失速します。
速く走るためには、まず大臀筋などの大きな筋肉をダイナミックに使って
グイッと地面を押すことで、前進力が生まれ、その前進力があるからこそ
だんだん小さな力でも前に進むようになって
最終的には、長く加速し、そのスピードを維持できる、ということになります。
闇雲に走り込みをしても、速く走れるようにならない理由は
いかに身体を前に移動させるかについての原理的なことを
身体で理解できていないまま、運動量を積み重ねるからだと思います。
それは、故障にもつながります。
こういったことは、走るという運動に限らず
どんなことにでも、あてはまるのではないでしょうか。
自分が達成したいと思っていることが何で
そこに至るためのエネルギーは、どのように生まれ、持続するのかを
初期の段階で、じっくり試行錯誤しながら、体得していくことで
次第に成長や発展が加速し、少ない労力でもそれが持続し
その持続力こそが、目指すことの達成を引き寄せる。
速さを求めるなら、まずゆっくりと、深く取り組んでみる。
時に焦ってジタバタする自分に、言い聞かせるようにしています。
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