2022年4月11日月曜日

ゆっくりだから速いんだ。

学びであれ、身体運動であれ、何かのプロジェクトであれ

速く目的に到達したければ、実は、特に最初は、ゆっくり動き出した方が良い

ということが、よくあるように思います。


 例えば、僕が好きな走るという行為では

最初に、速く体を動かそうとすると、逆に遅くなります。

60kg以上のの身体が静止状態から運動状態に移行するためには

まず最初に、とても大きなエネルギーが必要です。

しかし、速く動こうとすると、そこまで大きなエネルギーは生まれません。

ジタバタするばかりで、疲れて、結局、大した加速に至らず失速します。

速く走るためには、まず大臀筋などの大きな筋肉をダイナミックに使って

グイッと地面を押すことで、前進力が生まれ、その前進力があるからこそ

だんだん小さな力でも前に進むようになって

最終的には、長く加速し、そのスピードを維持できる、ということになります。


闇雲に走り込みをしても、速く走れるようにならない理由は

いかに身体を前に移動させるかについての原理的なことを

身体で理解できていないまま、運動量を積み重ねるからだと思います。

それは、故障にもつながります。


こういったことは、走るという運動に限らず

どんなことにでも、あてはまるのではないでしょうか。

自分が達成したいと思っていることが何で

そこに至るためのエネルギーは、どのように生まれ、持続するのかを

初期の段階で、じっくり試行錯誤しながら、体得していくことで

次第に成長や発展が加速し、少ない労力でもそれが持続し

その持続力こそが、目指すことの達成を引き寄せる。


速さを求めるなら、まずゆっくりと、深く取り組んでみる。

時に焦ってジタバタする自分に、言い聞かせるようにしています。



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