2022年4月19日火曜日

静という動を見つめる。

 何かが動いていないように見える時

それが人工物だったら、おそらく本当に動いていなくて

静止状態なのでしょうけれど。

自然の中で何かが止まって見える時

それは、何かが絶えず動き続けている状態なんだなと

春の小川を見ながら考えていました。


「ゆくかわの流れは絶えずして。。。」ではありませんが

流れる小川は、小川としてずっとそこにありますが

そこに流れている水は、一瞬として同じではありませんし

川底に積もっている石も、一刻一刻と水の流れに、ほんのわずかだけ浸食されていて

木や草や花は、常に新陳代謝しているからこそ、そこに立っていられます。


こんなことを考えている自分自身だって

どんなに静止しようとしても、植物と同じく、常に代謝して

代謝するからこそ生きていられます。


立ち止まったら負けだ、とか、前進あるのみ、とか言って

動き続けること、行動することに価値を置く考え方がありますが

それは確かに、その通りだとは思いますが

まずは、じっと佇んで、心を鎮めて

静止の中で、絶えず動き続ける命の営みを感じることからこそ

力強い行動が生まれるのではないでしょうか。


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