昨年の秋、庭にニンニクの球根を植えました。
15個くらいだったでしょうか。
唐突に思いつき、植えたくなったのです。
ニンニクがどんな育ち方をするかなど、全く知らないまま
ごく簡単に植え付け時期と植え方を調べて植えました。
しばらくしたら、もこもことあちこちで地面が盛り上がり
ニンニクの芽が出てきました。
そこからの成長は速かったです。
スルスルスルと芽が伸びて葉になり、それが伸びて増えて。
この調子で大きく育っていくのかなぁと思っていたところに
雪の季節がやってきました。
ニンニクがどうやって冬を越すのかなど、全く知らないまま
どうなるんだろうと思いながら、ニンニクの上に積もる雪を眺めていました。
植えた場所は道路に近いため、除雪をした後の固い雪が
どうしてもニンニクの上にかぶさって固まってしまいました。
重い雪がニンニクの上に居座る日々が長く続きました。
2月も下旬になって、ようやく庭の地面が見え始めた頃
ペシャンコに潰れたニンニクの葉たちが現れました。
黄色く変色して、もう地面と一体化してしまったような
枯れているんじゃないかというような悲惨な状態でした。
これはもう、ダメなんじゃないだろうか、冬の間に何か
雪から守るような手立てをしなきゃいけなかったんじゃないだろうか
と思いながら、なすすべもなく、見守る日々が続きました。
3月になって、晴れ間が出る日が少しずつ増えてくるにつれて
ニンニクの葉が立ち上がってきました。
折れ曲がったまま、つぶれかけたまま、むっくりと頭をもたげるように。
黄色く変色して枯れているように見えた葉は、根本の方から
新たな力強い緑色の部分を覗かせていました。
冬の間、何してたんだよ。心配したじゃないか。
念を送りましたが、ニンニクは、じっとしたままでした。
これから、どうなるのか、見守る日々が続きます。
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