今日は良い天気で、日差しが暖かくてやわらかく
心身のあちこちにある凝りや軋みをやさしくほぐしてくれるようでした。
父母の暮らす実家を訪ねると(自転車で5分ですが)
幼い頃の僕の遊び場だった縁側に、幼い頃と同じくやわらかい
ひだまりができていました。
幼い僕はここを走り回ったり、積み木を広げたり、お描きをしたりしていたのですが
そんなことができたとは到底思えないくらい
今ではこじんまりとした縁側に見えます。
そのひだまりに、これまた幼い頃から実家にある、頭の長いおじいさんの置き物を
床の間から持ち出して置いてみました。
以前ここで記事にした布袋様ほどには、僕にとって馴染みがなく
なんでこんなに頭が長いんだろう、と怪訝に思うばかりで
あまりまじまじと見たことも触ったこともない置き物です。
その置物が、なぜだか今日は、とても気になって、しかも
どうしても縁側のひだまりに置きたくなったのです。
ひだまりの縁側に佇む、頭の長いおじいさんは
おだやかに、ゆったりと、何かを思案しているようにも
遠い昔を思い返しているようにも見えました。
この縁側で日向ぼっこをすると幼い頃の感覚が蘇るように
このおじいさんも、この縁側で、自分の子供の頃を思い返しているのかもしれない
そんな思いも浮かびました。
幼い頃には、あまり気にしなかったこの置物の佇まいが
今日はとっても好ましく感じられました。
特に、このひだまりの中に佇む姿が、僕の奥深くに響きました。
暖かな中で、ゆったり、しずかに、おだやかに。
いいなぁ、こういう佇まい。
どうやら、この頭の長いおじいさんは
七福神のひとりで、福寿録と呼ばれるようです。
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