歳とったかなぁと感じることが、50歳にもなれば
さすがに日常のそこここであります。
40歳頃までは、陸上部で走っていたようなフォームで走れましたが
今は、かつてのフォームの上辺をなぞったようなぎこちなさが滲みます。
望ましい形、タイミングで体を動かすために必要な筋力が
弱まってしまっているのでしょう。
かといって、闇雲に動いて、走る速さを取り戻そうとすれば
効果的面に怪我をします。これまで何度もそんな目に遭ってきました。
走れなくなることの喪失感が、焦りを生んで、無茶をして
余計に走れなくなるという悪循環です。
最近は、どこか力が抜けてきて、そういう衰える自分と向きあって
今の心身で可能な走り方を模索することを楽しむようになりました。
この筋力と反射神経なら、どんな動き方をすれば一番心地よく走れるのか
そのために必要なトレーニングはどんなものかを考えるのです。
筋力も疲労回復力も十分にあった若い頃は、今にして思えば
ずいぶんと雑な走り方、鍛え方をしていたものです。
今の方がずっと繊細に自分の心身と向きあっているように思います。
歳だからと言って、あきらめるのではなく
歳を受け入れつつ、その中のベストを見つける。
しがみつかず、うけいれ、それでいて諦めず、今ここからの道を開く。
歳を重ねるということは、考えようによっては、なかなかにクリエイティブです。
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