動物園が好きです。
たまに行くだけですが、夢中の時を過ごせます。
子供の頃よりも今の方が動物を見るのが好きだと思います。
何が好きって、、、一番の理由は、あの、あるがまま感でしょうか。
檻の中で生活している動物は、やはり不自然ではあるのですが
それでも、現代社会を生きる人間よりはずっと
のびのび自然であるように感じられます。
あるがままの動物たちには、現代人が失ってしまっている
溢れ出る力が見えます。
大きくて、太くて、一見、にぶそうな動物でも
背中や肩や太ももや顎の筋肉の躍動を見ていると
そこにとてつもない力が潜んでいることが伝わってきます。
あるがままの自然でいることで、その肉体に宿す力を
いつでも最大限に発揮できる状態に見えます。
それにしても、そんなにも力を宿しているように見える動物たちは
本当に、じーっとしている時間が長いです。
落ち着きなく動き回る時間もありますが、たいていはじーっとしています。
のんびり草を食べて、じーっとして、たまに歩き回って
それでいて、分厚い皮膚の下にはしなやかではち切れそうな巨大な筋肉。
人間の中にも、鍛え上げた巨大な筋肉を持つ人たちがいますが
動物たちの筋肉は、人間のそれとは、何か根本的に違うように見えます。
鍛えて強い、のではなく、強く育つのがスタンダードという感じです。
もちろん、強いといっても、人間と比べてということで
動物の世界の中では、強い弱いの差があるのでしょうけれど
動物たちは、自分の持つ力を、ごく当たり前に使えるのに対して
人間は、あれこれ考えて、やっと動物の何分の1の力しか発揮できません。
迷いのない、雑念のない、純粋な強さ、といったら
人間目線での描写になってしまいますが。。。
なんだろう。。。必要な時には躊躇なくすべてを使い切ることができて
必要でない時にはとことん弛緩できる、あるがままの在り方。
そんな動物たちを眺めるのが大好きです。
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