2022年3月18日金曜日

あるがままの力が滲んで。

 動物園が好きです。

たまに行くだけですが、夢中の時を過ごせます。

子供の頃よりも今の方が動物を見るのが好きだと思います。


何が好きって、、、一番の理由は、あの、あるがまま感でしょうか。

檻の中で生活している動物は、やはり不自然ではあるのですが

それでも、現代社会を生きる人間よりはずっと

のびのび自然であるように感じられます。


あるがままの動物たちには、現代人が失ってしまっている

溢れ出る力が見えます。

大きくて、太くて、一見、にぶそうな動物でも

背中や肩や太ももや顎の筋肉の躍動を見ていると

そこにとてつもない力が潜んでいることが伝わってきます。

あるがままの自然でいることで、その肉体に宿す力を

いつでも最大限に発揮できる状態に見えます。


それにしても、そんなにも力を宿しているように見える動物たちは

本当に、じーっとしている時間が長いです。

落ち着きなく動き回る時間もありますが、たいていはじーっとしています。

のんびり草を食べて、じーっとして、たまに歩き回って

それでいて、分厚い皮膚の下にはしなやかではち切れそうな巨大な筋肉。


人間の中にも、鍛え上げた巨大な筋肉を持つ人たちがいますが

動物たちの筋肉は、人間のそれとは、何か根本的に違うように見えます。

鍛えて強い、のではなく、強く育つのがスタンダードという感じです。

もちろん、強いといっても、人間と比べてということで

動物の世界の中では、強い弱いの差があるのでしょうけれど

動物たちは、自分の持つ力を、ごく当たり前に使えるのに対して

人間は、あれこれ考えて、やっと動物の何分の1の力しか発揮できません。

迷いのない、雑念のない、純粋な強さ、といったら

人間目線での描写になってしまいますが。。。


なんだろう。。。必要な時には躊躇なくすべてを使い切ることができて

必要でない時にはとことん弛緩できる、あるがままの在り方。

そんな動物たちを眺めるのが大好きです。



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