あるお店で、若い店員さんが僕に向かって
「小学校の時、地区の運動会で
ものすごく速い人がいたので、よく覚えています」
と、まっすぐな眼差しで話しかけてくれました。
確かに、僕の人生にはそんな頃もありましたね。
陸上部で短距離をやっていましたし、社会人になってからも
ぼちぼちとは何らかの運動を続けていたので
40歳頃でも地域の中で目立つ程度には速く走ることができました。
彼の記憶の中にポジティブな印象を残せていたのなら
それは幸せなことだなぁと思いつつ
それは過ぎし日の僕の姿であって
当時の「ものすごく速い人」と、今の僕はだいぶ違っていて
なんだか、辛いなぁとも思いました。
それに、速い僕を見た小学生であった彼は
もう立派な若者になってもいるわけで
今度は、彼のような若者が、小学生たちから
すごいお兄ちゃんがいる、とか見られるんでしょうね。
陸上部でガツガツ走っていた僕は、社会人になりぼちぼち運動を続け
地元の運動会で、いつの間にか小学生の記憶に残り
その小学生が立派な若者になって、店員としてお客の僕に
当時のことを話しかけてくれる。
時の流れと、縁の巡りを感じた出来事でした。
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