ひとつ間違えれば命取りだった、とか
一歩先んじたおかげで成功できた、とか
確かに、ほんの一瞬の判断がその後の成果を決めることはあります。
いや、あるように見えるのですが。
その判断をしなかった後の経過は、その判断をしたしまった後にはわかりえず
もしかしたら、その判断をしなかったからといって
そこまで事態は良くも悪くもならなかったかも知れません。
「ひとつ判断を誤ったら」「一歩出遅れたら」という言い回しに馴染みすぎて
私たちは、一瞬の判断が命運を分けると思い過ぎているような気がします。
実際、拙速という言葉もあるわけで、
判断を急いだせいで、良い結果に結びつかないことも多々あります。
本当のところは、速い判断も遅い判断も、さほど変わりはなく
どちらも良い展開を招くこともあれば、悪い展開に陥ることもある
という程度ではないでしょうか。
一瞬がその後を決めるのではなく、状況との向き合い方の「積み重ね」が
刻々と変わる展開のありようを生み出しているのだと思います。
であるならば、速いとか、遅いとかを気にするのではなく
心を鎮めて、目の前で刻々と起きていること、起きつつあることを
まず受け止めること、それに対して、自分が望むことはなんなのかを深く自問すること
そのためにどうするのかを、あわてず、あせらず考えることではないでしょうか。
まわりくどく、のんきすぎる気もしますが
本当は、そんなことないような気がするんです。
速すぎる時代の変化に目眩しにかけられているだけのような気がするんです。
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