大学の授業で
演劇を取り入れ始めています。
企画開発の授業なのですが
演劇を作り、稽古し、披露するプロセスに
新しいモノゴトをともに生み出すという
企画開発の基本要素のほとんどが
含まれていると思うからです。
演劇を作るといっても
大まかな設定と筋書きだけがあって
あとは即興で埋めていくものです。
設定と筋書きは
大きな方向性(コンセプト)が
求められますし
それを話しあって生み出す
合意形成力が養われます。
ラフに決めたら
体を動かしながら形にして
少しずつ具体性を持たせていく。
これは、デザイン思考で言うところの
プロトタイピングです。
ここまでを
一挙に思い切りよくやり遂げ
それを繰り返しながら磨いていく。
ラフコンセンサスからの
プロトタイピングからの
高速失敗、高速学習です。
相手の反応と
そこまでの流れの俯瞰から
瞬時に自分の反応を決めていく
即興力も磨かれます。
それと
自分ではない誰かになって
その人の身体と心で、架空の今ここを
生きることになりますので
現実に対する多様な眼差しを感得できます。
。。。という見通しのもとに
始めた試みです。
密かに
妄想劇場と
名付けました。
多様な妄想をつないで重ねて
みんなの妄想に紡ぎだす力は
演劇を超えて、
現実を動かす力に直結するはずです。
即興劇(インプロビゼーション)や
プレイバックシアターについて
もっと深く研究して
この実践を
ファシリテーター養成に
つなげていくことを考えています。
ファシリテーター妄想講座
と名付けます。
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