運動と気分転換とシャッターチャンス探しをかねて
夕方、近所の散歩に出かけました。
もう少し暖かければ、元陸上部としては
走りに出かけるところですが、今日の気温ではまだ無理せず
のんびり散歩を選択しました。
歩き始めは、体のバランス、動きのタイミング、息遣いなど
運動としての散歩、ウォーキングに意識が向いていて
景色はただ視界に入っているだけ、という状態でした。
このように自分の動きに意識を向けるというのは
僕にとってとても良い気分転換になります。
自分で自分を制御できてるかどうかをチェックし
より良い動き方を模索することで、
大袈裟にいえば自己効力感を涵養しているような感覚になります。
動きのチェック・修正をしながら1キロ半ほど歩いた頃
河川敷にさしかかりました。
ちょうど夕暮れの太陽が、川の水面に映っているタイミングでした。
なぜだか夕暮れは、とかく心惹かれて、シャッターを押したくなる景色です。
沈みゆく太陽と、水面に伸びる太陽の光の、一番のバランスを捉えるべく
スマホの画面を凝視してタイミングを待っていました。
その時、ふと、画角を広げることを思い立ち、広角設定にしてみると
今まで凝視していた夕暮れの太陽と川の水面という狭い景色の上に
広大な夕空とそこに流れる雲が飛び込んできました。
飛び込んできたというのは僕の印象で
実際は、僕が夕暮れに向きあっている間ずっと
そこに、その空と雲はあったのですが
僕が夕暮れを凝視するあまり、それに気づかなかったわけです。
それが広角にしたとたんにフレームインしてきたので
まるで飛び込んできたかのように見えました。
何かを見つめるということは、何かを見逃すことだと
広大な空を走る雲が教えてくれました。
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