ミルクボーイのネタで
コーンフレークは生産者さんの顔が見えない
というのがありましたが(僕はとても好きです)
自分が食しているものの素材、狩猟者、加工者、調理者が
生きている場所で、それを食すというのは
ゆったり味わうべき、とても貴重な感覚をもたらしてくれます。
少なくとも、僕にはそんな時が訪れました。
獣害対策として始まった、山奥の亥ラーメンの店
それが今年は亥が獲れず、代わりに鹿が大量に獲れたので
鹿ラーメンを提供するようになっていました。
いずれにしても、そのラーメン屋さんは、亥と鹿が暮らす山奥にあり
今年の鹿を狩猟し、加工してくれた人は、そこに暮らしています。
雪に鎮まった山林の中にある小さなラーメン屋さんの
小さなテーブルに向きあって
その地の人が採取・加工してくれた柚子胡椒を混ぜて食べた
鹿ラーメンは極上の味わいであるだけでなく
それに関わった全ての命が、まさにこの地のものなのだ
その地の中で自分は、そこから得られた命をいただいているのだ
という、あたりまえのことが、深く響いてくる時間でした。
それは、その山に抱かれたような、その地と一体になるような
おおらかで安らかな食事体験でした。
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